カブトクラゲの生態・学名・分布・時期

 クシクラゲ類の代表種とも言えるクラゲです。袖状突起が開いた時の姿形が兜(かぶと)に似ていることから、この名が付けられました。彼らはミズクラゲなどが属する「刺胞動物(しほうどうぶつ)」ではないので、刺胞(毒張針と糸の詰まった袋)は持っていません。つまりクラゲという名前こそ付いていますが毒は持たないのです。なのでもちろん人間に対しては全くの無害。触っても大丈夫です。  「刺胞動物」に属さないこのクラゲは、「有櫛動物(ゆうしつどうぶつ)」というものにあたります。彼らは他のクラゲ(刺胞動物門)が持つ刺胞の代わりに、粘着性のある膠胞(こうぼう)という細胞を触手に備えており、これ器用に使って小型プランクトンなどを捕食しています。カブトクラゲは縁がキラキラと発光しているように見えますが、それは彼らが持つ櫛板(くしいた)に無数ある繊毛が光を反射しているだけであり、オワンクラゲのように自ら発光している訳ではありません。有櫛動物の仲間達はこの繊毛を使い、水中を器用に泳ぎ回っています。  この有櫛動物門にはカブトクラゲ以外にも、ウリクラゲチョウクラゲなどの有名所が多く属しています。水族館などでも見かける機会の多いクラゲではないでしょうか?
有櫛動物門/有触手綱/カブトクラゲ目/カブトクラゲ科

●カブトクラゲとは


【学名】

Bolinopsis mikado

【分布】

日本各地の沿岸

【時期】

一年中

【体長】

約10cm

【飼育水温】

20~25℃ ▼以下関連商品
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