「ハエトリソウの育て方」土は?種類は?増やし方は?季節別の管理から販売値段まで

 食虫植物の中でも特に知名度の高い「ハエトリソウ」。こちらでは、そんな本種の育て方(用土・置き場所・水やり・虫の与え方・季節別の管理・増やし方・その他注意点等)から、ネット販売等で入手することのできるおすすめ品種の紹介(5種類)まで詳しく記述していきます。また、ハエトリソウの生息地生態捕虫葉の仕組み花の咲き方についてのご説明も合わせて行っていきます。
ハエトリソウ① 食虫植物の大定番人気種、ハエトリソウ!
ハエトリソウ」、「ハエトリグサ」、または学名(Dionaea muscipula)を直接示す「ディオネア」などの名称で呼ばれている本種。夏場、ホームセンター等でよく見かけるようになる食虫植物の代表種ですね。しかし、購入された方の中には「せっかく買ったのにすぐ枯らしてしまった…」なんて経験を味わった人も多いかと思います。何故枯れてしまったのか…それは彼らに対しての誤解があったせいなのかもしれません。生き物を育てる上で、その分布域や生息地、生態などを理解しておくというのは何よりも大切なことです。食虫植物と長く付き合っていくためにも、正しい知識を持ってのぞみましょう。


<目次>

●ハエトリソウの生息地・生態 ●捕虫葉の仕組み ●ハエトリソウの育て方  【用土について】  【置き場所について】  【水やりについて】  【虫の与え方について】  【季節別の管理について】  【増やし方について】 ●(まとめ)育て方のコツ・注意点 ●ハエトリソウの品種(種類)  【おすすめ品種5選のご紹介(販売値段)】

●ハエトリソウの生息地・生態


【原産国は四季のある国、アメリカ合衆国!】

意外に思う方もいらっしゃるでしょうが、ハエトリソウはの生息地(原産国)は「アメリカ合衆国」です。そう、日本と同じく四季のある国なんですね。
アメリカ国旗 北アメリカのノースカロライナ州やサウスカロライナ州に自生しています。
その毒々しい見た目や、熱帯に自生する食虫植物の有名種「ウツボカズラ」などの影響からか、「ハエトリソウも熱帯植物!」だと勘違いされてる方も多いようです。この思い違いこそ、ハエトリソウを枯らしてしまう大きな原因の1つではないかと考えています。彼らに言わせてみれば、「夏は暑いし冬は寒い。当然でしょ?」と言うことですね。夏場は直射日光の元で元気に発育し、冬場には一度発育を止め、いつもより分厚い昆布のような葉(冬芽)を形成した状態で越冬します(場合によっては枯れます)。確かに昆虫などを補食して養分を摂取しますが、他の植物同様に光合成をしますし、綺麗な花だって咲かせます。意外でしょう?  ちなみに彼らの多くは水分の多い湿地に自生しているため、乾燥には非常に弱くなっています。例え冬場発育が止まっている時期であったとしても変わりません。常に沢山の水分を欲してるのです。


【花は咲く?種は採れるの?】

虫を食べる面白い植物、食虫植物。しかし、「虫を食べる」ということを除けば、その生態は一般的な植物となんら変わりはありません。花だって咲きますし、花が咲くということはもちろん種だって採れます。食虫植物の中には、日本の環境だと結実しない(種を作らない)ものも多く存在しますが、このハエトリソウは違います。日本でも簡単に花を咲かせ、種を回収することも可能です。
ハエトリソウ② 株の中央から伸びてきた花茎(花芽)
冬の休眠から覚め、元気に発育し始める春先。この時、株の中央から1本の細長い茎が生えてくることがあります。それこそが「花茎(花芽)」です。数週間後には、そこから白くて可愛らしい花が咲き始めることでしょう。この時、別の花と人工的に受粉(花同士を擦り合わせる)させてあげれば、簡単に種を作らせることが出来ます。しかしもしも、「花を見たい!種を採りたい!」という想いが無いのであれば…花茎は早めに切っておくことをおすすめします。というのも、食虫植物にとって「花を咲かせる」という行為は、非常に体力を消耗するからです。全精力を注いで花を咲かせると、それだけ株自体が疲れてしまうわけですね。そのため、必要が無いのであれば花茎は早々に切ってしまい、体力を温存・節約させてあげましょう。  ちなみに、採取した種を使ってハエトリソウを増やすことは可能ですが…親株と同じサイズにまで成長させるのはかなり時間がかかるため、あまりおすすめしません。株を増やしたいだけであれば、「株分け」や「葉挿し」のほうがおすすめです。
ハエトリソウの花 満開に咲いたハエトリソウの花
ハエトリソウの「花」と「花言葉」について

●捕虫葉の仕組み


【3本あるセンサーに2度触れると閉じる!?】

捕虫葉を瞬時に閉じることによって虫を捕獲するハエトリソウ。見ていてとても面白いですね。一体どのような仕組みになっているのでしょうか?そもそも「捕虫葉に虫が入った!」なんてどうやって気付いているのでしょうか。目で様子を見ている…わけはありませんよね。ではどうやって…?そのヒントは捕虫葉の内側にありました。
センサー センサーの数は片側に3~4本ずつ
捕虫葉の内側をよーく見てみると、何やら小さな針のようなものが3~4本出ていますね。実はこれこそが、捕虫葉に虫が入ったことを知らせるセンサーなのです。なるほど、「指で葉を突っつくと閉まる!」という現象は、指がこのセンサーに触れていたから起こったことなんですね。そして驚くべきはその構造。非常によくできた仕組みになっているのです。  実はこのセンサー、一度物が触れただけでは反応しません。二度触れることにより初めて葉が閉まるようになっているのです。何故「二度」なのか…それは、誤反応を防ぐためだと言われています。センサーに触れるのは何も餌となる生き物だけではありません。落ち葉や雨の滴など、図らずも触れてしまうものだって多く存在します。そういった刺激に誤反応しないようにするための、「二度」なんですね。「自ら動く生き物であれば必ず2回以上触れるだろう」と考えているのでしょうか。 
また面白いことに、ハエトリソウは捕虫葉に虫が入ってきたとしても葉をいきなり完全に閉めるのではなく、少し余裕を持たせつつ閉めるのです。これは、虫の体全てを確実に捕虫葉に入れるための策略。万が一虫の脚が出てしまっていたとしても、捕虫葉が完全に閉まりきっていないため虫はある程度動き回ることが出来ます。そして虫の体が全て入ると…ハエトリソウは本気で絞めにかかるわけです。恐ろしい。ちなみにこの時万が一失敗して、虫の体の一部が出たまま捕虫葉を本締めしてしまうと…かなりの確率でその捕虫葉は枯れてしまいます。また、中に何も入らなかったのに捕虫葉を閉じてしまった場合、2~3日で再び葉を開きます(獲物を消化して再び開くまでは1週間近くかかる)。

●ハエトリソウの育て方


【用土について】

これはハエトリソウに限らず全食虫植物にほぼ共通して言えることなのですが、食虫植物を育てる上で、「栄養価の高い用土」というのは基本的に使用しません。そもそもこの食虫植物というのは、他の植物にとっては進出しづらい「栄養価の乏しい土地」でも生きていけるように進化した植物です。そのため、窒素リン酸カリウム等の養分を含む土(プランター用土や観葉植物用土など)を使用してしまうと、養分過多で枯れてしまう恐れがあります。必要な養分は自力で摂取(昆虫等を捕まえて)出来ますし、他の植物同様光合成も行っているため、心配は無用です。  では、「栄養価の乏しい用土」というのは一体どのようなものなのでしょうか?食虫植物を育てる際によく使われている用土の中から、おすすめの2種をご紹介します。

①水苔(ミズゴケ)

コケ類の一種を乾燥させたもの。古くから洋ラン栽培などで使用されています。通気性や保水性に優れていますが、非常に劣化しやすいため、一年に一回は植え替えをしたほうがよいでしょう。使い方は簡単で、必要量を袋から取り分け、ぬるま湯に浸しふやかすだけ。それを軽く搾ればすぐに使用することができます。まさに万能用土。アマチュアからプロに至るまで幅広く愛用されています。
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②ベラボン(ヤシガラなど)

ヤシの実を加工して作られた用土です。こちらの最大の特徴は、何と言ってもその優れた「耐久性」にあります。水苔はどうしても1~2年程で劣化してしまいますが、こちらのヤシ繊維はなんと5年近くも持つ優れもの。「面倒な植え替えは極力したくない!」という方にはうってつけです。
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【置き場所について】

先程「ハエトリソウの生息地・生態」でも記述した通り、ハエトリソウは四季のある国の出身です。ということはつまり、「一年を通じて暑さも寒さも体験している」ということ。そのため、夏場涼しい室内に避難させたり、冬場にヒーターで保温してあげる…なんてことは全く必要ありません。逆にそれが原因で枯れてしまうこともありますからね。夏場はきっちり日向に置いて直射日光を感じさせ、冬場は冬場で外でしっかりと寒さを経験させてあげて下さい。そう、年間を通じて外に置いておくだけで大丈夫なんです。
やり方によっては室内でも育てられる!?
ただ、「せっかく食虫植物を買ったのに外に置いてたら見れないじゃないか!」と言う方もいらっしゃるかと思います。確かにちょっと寂しい気もしますね。しかしやりようによっては室内で育てる事も可能です。現に私はハエトリソウのいくつかを現在室内で育てていますからね。室内栽培での注意点は大きく3つあります。 ①日光のよくあたる窓際に置く。 ②エアコンはつけない。 ③冬場だけでも外に置く。 ※室内で育てる際のポイント! この3点です。については先程から何度も記述している通りですね。とにかく光りによく当てて下さい。普段は外で直射日光にさらされているぐらいですから、室内であれば窓越しの光りが十分当たる所に置かなければいけません。  については、これも先程記述したことと同様です。「夏は暑い、冬は寒いが当たり前!」というのがハエトリソウにとっての常識。それを変に人の手で涼しくしたり温かくしたりしないようにして下さい。  そして、これが一番大切です。丈夫なハエトリソウと言えど、冬場に休眠できないという年が続くと株全体が弱ってきてしまいます。そのため冬場だけでも外に出し、ゆっくりと休眠させてあげて下さい。  部屋から外に出したり、外から部屋に入れたりと場所(環境)が変われば、植物は一度枯れます。しかし心配はいりません。そこからは新しく、「新しい環境に適応した芽」がちゃんと生えてくるはずです。


【水やりについて】

とても丈夫で繁殖力の強い食虫植物、ハエトリソウ。外に置いておくだけなので栽培は非常に簡単。食虫植物初心者の方にもうってつけです。きっと楽しんで頂けることでしょう。  しかし、育てる上での注意点もいくつかあります。その1つがこの「水やり」についてです。丈夫なハエトリソウの唯一の弱点と言えるものが、この「水切れ」。自然界では湿った土地に生えていることが多いので、やはり乾燥には弱いようですね。とくに夏場は要注意。基本毎日水を与えなくてはいけないかもしれません。  しかし、「毎日水をあげるのは面倒…」という方に朗報!いい裏技があります。その名も「腰水(こしみず)」。簡単に言えば、鉢の下に水皿をおいておくというものです。この水皿に水を張っておけば、土が勝手にそこから水分を吸収してくれます。これはなかなか使えますね。もしくは大きい鉢で育てている場合、水の入ったペットボトルなどを土に刺しておいてもいいかもしれません。液肥の「アンプル」と同じ要領ですね。  こうしたことで土の乾燥は防ぐことができます。しかし、水が常にあるということはそれだけ土が劣化(コケが生えたり…)しやすくなるということも言えますね。仕方のないことです。植物が枯れてしまうよりは良いでしょう?


【虫の与え方について】

それではここでお待ちかね。食虫植物の醍醐味である「虫の与え方」についてご説明していきます。始めに、大前提として覚えて頂きたいことがいくつか…。  まず1つ目は、「別に虫を与えなくても良い」ということ。「食虫植物って毎日虫をあげないといけないんじゃないの!?」と思われていた方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。もちろん彼らは虫を捕食するために特科(進化)した植物ですので、「虫は必要ない」と言っているわけではありませんよ。あくまで、「人為的に餌を与える必要はない」ということです。放置しておいても彼らは勝手に虫を捕まえますし、そもそも日頃から光合成を行なっているため、餌を与えなくとも育てることは十分に可能です。私は普段から基本餌は与えていません。それでも元気いっぱいです。  そして2つ目、これはかなり大事なことです。それは、「捕虫葉が閉じる回数には限界がある」ということ。簡単に言えば、捕虫葉は5~6回開け閉めを繰り返すと枯れます(株全部ではないですよ)。考えてみて下さい。普段じっとしている植物が獲物を得るために葉を瞬時に閉じる...この行動にはとてつもないエネルギーを消費してしまうわけですね。そのため、冗談でも捕虫葉を指で触る...なんてことはしないようにしましょう。確実に葉は枯れてしまいます。  さて、それではそれらを踏まえたうえで、具体的な「虫の与え方」を考えてみましょう。餌を与えるということはそれだけ株全体に力をもたらしてくれます。そのため、虫が完全にシャットアウトされている環境下においてはたまに餌を与えてみても良いかもしれません(食虫植物愛好家の中には、チーズなどを与えている方もいらっしゃるそうです)。ただ先程にも記述した通り、捕虫葉は数回稼働すると枯れます。そのため個人的には、「虫は基本的に1つの葉にのみ与える」という方法をおすすめします。「虫を食べさせる葉を一枚に絞ることで、株に栄養を与えつつ最低限の捕虫葉しか落とさせない」ということです。くれぐれも容器にハエトリソウを入れ、そこにコオロギをばらまく!なんてことはしないようにしましょう。
虫の外骨格は消化できない
餌を捕獲・消化した捕虫葉は1週間程度で再び開きますが、その時は大抵虫の形状がそのままになっています。「あれ?もしかして消化できていない?」と思われるかもしれませんが、心配はいりません。食虫植物が消化できるのは虫の中身だけであって、外側の固い骨格「キチン質」は消化できません。その証拠に、虫の遺骸を軽く触ってみてください。簡単にバラバラになるはずです。


【季節別の管理について】

◆春の管理

温かくなると休眠していた株中央から新芽が次々と生えてきます。水切れを起こしやすくなり始めますので注意しましょう。置場所は今までと全く同じ場所で大丈夫です。

◆夏の管理

置場所はそのままで。直射日光にガンガン当たっても大丈夫です。日陰を作ってあげる必要はありません。ただ春以上に水分の蒸発・消費が激しくなりますので、その点は注意しましょう。

◆秋の管理

気温が低くなると成長は止まり、場合によっては葉が全部落ちてしまうこともあります。しかし心配はいりません。彼らは元々寒い冬場に休眠するタイプの食虫植物です。翌春に向けて力を蓄えているわけですね。置場所はそのままで。水も切らさないようにして下さい。

◆冬の管理

いよいよ寒さ本番。ハエトリソウの成長は完全に停止し、葉の形もやや分厚く昆布のような外見に変化(冬芽)していることでしょう。冬の管理の注意事項は2つあります。1つ目は「水を切らさない」ということ。食虫植物の中には、冬場乾燥状態で休眠をするものがいますが、ハエトリソウは違います。乾燥に極端に弱いため、土は絶対に乾かさないようにして下さい。そして2つ目は「保温しない」ということ。どんなに寒くても場所はそのままで。寒さを十分に感じさせ、しっかりと休眠させてあげて下さい。多少凍ってしまっても問題ありません。こうすることで、翌春には再び元気な新芽を出してくれるはずです。 【ハエトリソウの管理方法(秋冬)】休眠による越冬、その方法とは?


【増やし方について】

ハエトリソウの増やし方にはいくつかの種類があります。といってもこれは別に「ハエトリソウ」にだけ使える技ではなく、他の食虫植物…いえ、世界中の植物全般にも使える方法です。せっかくですので是非覚えておいて下さい。 ①株分け ②葉挿し ③種からの栽培 ※①からおすすめ順

①株分け

個人的にはこれが一番手っ取り早く、安定して増やせるためおすすめです。大きく成長したハエトリソウを一度土から引っこ抜き、球根のようになっている根元を手で優しく離し、株を分けるという方法です。一般的には休眠している寒い時期(12~2月程?)に行うものとされていますが、私はそれ以外の時期でも普通に行っています(笑)。今のところそれで失敗したということはありませんね。今のところ。  分けた株は根っ子を水で戻した水苔で優しく包み、植木鉢等に入れてあげて下さい。ハエトリソウは成育がとても早いため、すぐに株の中央から新芽が出てくることでしょう。

②葉挿し

株分けに比べるとやや難易度が高い上に、挿した葉が再び親株と同じ大きさになるまで時間がかかります。しかし、うまくいけば一つの株から大量に増やすこともできる方法。それがこの「葉挿し」です。  やり方としてまず初めに、株を土から出します。その後、一枚一枚葉っぱを丁寧に剥がしていくのですが...この時に一番注意が必要になります。葉の根元にある白い基部、ここを絶対一緒に綺麗に葉を剥いで下さい。新芽が出るのはこの白いところです。ここがなければ、葉を土に挿したとしても一向に新芽は出てきません。綺麗に剥いだ葉は水苔などに軽く挿し、水を切らさないように注意しながら経過観察を行って下さい。外に置いたままで大丈夫ですが、風で飛ばされないように注意しましょう。  また、新芽が出てくるまでの約1ヶ月間の間に、挿した葉が枯れてしまうことがあります。多くは捕虫葉の先端(基部とは逆の方向)から黒ずんでいきますが、新芽が出るまでに白い基部さえそのまま残っていれば問題ありません。心配かもしれませんが、葉は動かさずに優しく見守ってあげて下さい
葉挿し この白い基部を土に優しく差し込みます

③種からの栽培

こちらは正直あまりおすすめ出来ません。といっても、作業が難しいからおすすめできないという訳ではなく、単に時間がかかるためです。  親株を十分に成長させ、咲いた花を人工的に交配し、種を得ます。ここまでも割と時間がかかりますが、問題はここから。種から出た芽は、親と同じ大きさに成長するまでに5年近くもかかるのです。「小さなハエトリソウを見たい!」、「ハエトリソウを種から育ててみたい!」と思われる方以外におすすめしない訳はこのためです。単にハエトリソウを増やしたいだけなのであれば、先にご紹介した株分け葉挿しがベストですね。

●(まとめ)育て方のコツ・注意点

●ハエトリソウの種類(品種)


【1属1種のハエトリソウにも沢山の品種が登場!】

ハエトリソウは1属1種しかありません。そう、「ハエトリソウの仲間」は存在せず、「ハエトリソウはハエトリソウ単種のみ」なのです。しかし近年様々な技術の進歩により、多くの品種改良されたハエトリソウが世に出回るようになってきました。
シャークティース サメの歯のような捕虫葉をもつハエトリソウも
ハエトリソウの品種は大きくの2つのタイプに分けることができ、そのそれぞれにまた多くの品種が存在しています。

◆エレクタタイプ

葉全体が立ち上げっているタイプのもの。
成長するにしたがって葉が立ち上がるものも...!?

◆ロゼットタイプ

葉が地面を這うように広がっていくタイプのもの。
ハエトリソウと言えばやはりこの形!


【おすすめ品種5選のご紹介(販売値段)】

ここからは、ネット販売等で入手できるおすすめの品種(5種類)を一挙にご紹介していきます。一口に「ハエトリソウ」といっても、現在様々な交配によって多くの品種が開発され、市場に出回るようになりました。「捕虫葉の大きいもの」、「捕虫葉が赤いもの」、「捕虫葉周囲の棘の形状が変わっているもの」等々、個性豊かなハエトリソウが勢揃い!

①レッド グリーン(Red green)

恐らく品種名が書いていないものも大半はこのレッド グリーンなのではないでしょうか?(間違えていたらごめんなさい...)。もっともハエトリソウらしい色・シルエットをしていますね。まずはやはりこちらから手を出してみてはいかがでしょうか?
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②レッドピラニア(Red piranha)

エレクタタイプのハエトリソウ。「デンタータ」と「赤い龍」の2品種を掛け合わせて作られたものが、このレッドピラニアです。葉全体が赤みを帯びており、トゲが通常よりも短くギザギザしているのが特徴です。確かにまるでピラニアの歯のよう...。
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③ビッグ マウス(Big mouth)

ロゼットタイプのハエトリソウ。捕虫葉が通常の2倍近くにまで成長する、存在感たっぷりのハエトリソウです。「ジャンボマウス」などの名称で売られていることもしばし。
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④シャーク ティース(Shark teeth)

エレクタタイプのハエトリソウ。捕虫葉の棘の形が「サメの歯」そっくりなことからこの名が付けられました。同系統には「デンタータ」という名が付けらたものもおり、この「デンタータ」と別品種の「赤い龍」を掛け合わせたものが、レッドピラニアになります。
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⑤ブリストルトゥース

詳細不明。割と近年開発された品種なのでしょうか?私個人あまり聞いたことがありませんでした。その最大の特徴は捕虫葉の形...まるで丸ノコのような面妖な形をしていますね。何と何の交配種なのかも不明。面白そうです。
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