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●安定したクラゲ飼育の秘訣
一番の秘訣は、生態や生活史を十分理解しておくこと
一般的に飼育が難しいとされているクラゲですが、「飼育のコツ・秘訣は?」と聞かれたとき、私ならば「そのクラゲの生態や生活史を十分に理解しておくこと」と間違いなく答えます。これは他の生物を飼う時にも同様です。その生物の生態や生活史を理解しておくことで、適した水温・水質・餌・水槽などが分かり、安定した飼育が可能になります。クラゲを飼うにはまず、「クラゲの知識」を身につけましょう。▼関連記事 【クラゲ飼育図鑑総集編】自宅で飼育出来るクラゲ達を種類ごとに解説!生態・生活史・魅力・毒性などの説明から飼い方まで。おすすめの図鑑や飼育セットもご紹介します!
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クラゲの生態を十分に理解しておく! |
●通販などで販売されているクラゲ達
知名度の高い、メジャーな4種のクラゲ達
現在ショップやネット通販などで一般的に扱われているのは、恐らく以下の4種になるかと思います。・ミズクラゲ
・サカサクラゲ
・タコクラゲ
・カラージェリーフィッシュ
一番オーソドックスな「ミズクラゲ」をはじめ、クラゲのくせにあまり泳がない「サカサクラゲ」、植物のように光合成をする「タコクラゲ」、見た目はタコクラゲなのにカラフルな色が特徴的な「カラードジェリーフィッシュ」。この4種が扱われていることが多いようです。以下、一種づつ詳しくご紹介していきます。
ミズクラゲ
クラゲを代表するクラゲ、「ミズクラゲ」。その知名度の高さからかなりの人気がありますが、飼育難易度はクラゲの中でも割と高めです。というのも、個人的には形が崩れやすい種だと思うからです。水流が適していなかったり栄養不足・給餌量不足が生じるとすぐに歪になってしまいます。飼育のポイントとしては、「頻繁な給餌」、「栄養バランス」、「適切な水流」などが挙げられます。サカサクラゲ
クラゲのくせにほとんど泳がない「サカサクラゲ」。このサカサクラゲは、恐らくこの4種の中では一番飼育しやすい種だと思います。というのも、クラゲを飼育する上で一番厄介な「水流」の問題を一切考えなくていいからです。一日中底やガラス面などに張り付いているので、濾過槽に吸い込まれていく心配もほとんどありません。 ただ、唯一気を付けて頂きたい点があります。それは、「サカサクラゲは光合成をする」ということ。体内に褐虫藻という藻類を共生している彼らは、光を浴びることで養分を得ています。もちろん餌も食べますが、ライトの光量不足には十分気を付けて下さい。↑「泳がないクラゲ」というのも、見てて中々面白いものがあります。
タコクラゲ
可愛らしい水玉模様とせわしなく泳ぐその姿から、かなり人気の高いクラゲ、「タコクラゲ」。実は彼らもサカサクラゲ同様体内に「褐虫藻」を共生させているため、光合成をします。餌をいくら食べさせたとしてもライトの光量が不足してしまうと縮んでいってしまいますのでご注意を。クラゲの中でも泳ぐのがかなりうまいので、ミズクラゲ程は水流に気を使わなくても良いかもしれません。カラージェリーフィッシュ
「カラージェリーフィッシュ」は、タコクラゲの仲間になります。その色彩は様々で、それにより呼び名(例:ブルージェリー)も変わってきます。飼育方法はタコクラゲと同様で問題ありません。同じく遊泳力も高いので、水流を気にしすぎる必要はありません。ただしこちらも、光量不足には気を付けてください。↑ブルーカラーのカラージェリー(ブルージェリー)です。
アクアギフト
チャーム charm ヤフー店
●おすすめのクラゲ専用水槽
安くてシンプルなクラゲ水槽から最新の物まで
近年様々なメーカーから「クラゲ専用水槽」が発売されています。お値段数千円のお手軽でシンプルな水槽から、LED搭載・最先端な超高級水槽まで実に様々です。クラゲそのものの癒し効果はもちろんですが、飼う水槽によって更にその効果は倍増されます。また見た目だけでなく、その機能や付属品にも着目して下さい。始めから濾過槽や照明が付いているものもあればそうでないものもあります。こればかりは個人の自由ですが、値段が張るものにはやはりそれなりの価値がありますね。くるくるクラゲ水槽(カミハタ)
激安のクラゲ水槽。水流を回すためにエアーポンプが別途必要です。
ジェックス 2009-02-05
海月水景シリーズ PICO(ピコ)
おすすめNo.1クラゲ水槽。エアーポンプ・照明・比重計・海水の素など、生体以外が全てセットになっています。Orbit20(オービット20)
様々なプログラムを搭載しているLEDライト付きの、インテリア性抜群なクラゲ水槽。ろ過槽が内蔵されているので、コンセントに繋ぐだけでOK!キュービック ジェリーフィッシュアクアリウム
最上級の大型クラゲ水槽。お値段は高めですが、一級品です。クラゲ飼育用品セット アクロ30Rキュービック
底面式フィルター・ろ材・エサ・ヒーター・ライトなど、クラゲを飼育するために必要なアイテムが全て揃ったおすすめのクラゲ飼育セット。●クラゲ飼育の必需品
餌・照明・海水などの飼育必需品紹介
「生体」と「水槽」が揃ったからと言っても、これだけではまだクラゲを飼育することは出来ません。他にもいくつかのアイテムが必要になってくるわけですね。 そこでここからは、クラゲの飼育に必要不可欠なアイテムを一挙にご紹介していきます。海水の素や餌についてはどのクラゲにも一概に必要と言えますが、その他のヒーターや照明に関しては飼育するクラゲの種類によっては必要になります。ご注意を。- 海水の素
- クラゲの餌
- 照明(種類による)
- ヒーター(種類による)
海水の素
これがなければ話になりません。塩素中和剤が配合されているものが多いため、ほとんどの場合は水道水で溶かすとすぐに使えます。完全に溶けきったら必ずしばらく置いてから水槽に入れてください。インスタントオーシャン プレミアム
サンゴ飼育に特化した海水の素は、同じ仲間であるクラゲにも最適。カミハタ プチマリンの交換水
「カミハタ」が販売しているクラゲ水槽用の人工海水です。成分的には一般的な人工海水と何ら変わりはありませんが、あらかじめ比重が調整されているため、緊急時やアクアリウム初心者の方にはおすすめです。天然海水
綺麗な海から採集された天然の海水。やはり天然ものは違う…!?クラゲの餌
クラゲにももちろん餌は必要です。自然界では小型のプランクトンを捕食しているため、なるべくそれに近しいものを選んであげると良いでしょう。 またクラゲは非常に大食漢なため、毎日餌を与えなければ日に日に小さくなっていってしまう恐れがあります。しかし餌を与えるということはつまり水が汚れてしまうということ。水質に敏感な彼らにとってはこれも問題です。だからといって餌の量を少なくするのではなく、水換えの手間など全て含めて可愛がってあげて下さい。カミハタ クラゲのエサ
「カミハタ」の開発したクラゲ専用の餌。与えやすいように注射器が付属しています。コペポーダ(冷凍)
ブラインシュリンプと同サイズのプランクトン。ビタミン複合体や不飽和脂肪酸(DHA、EPA)を含有しているため、その栄養価は抜群!クラゲはもちろん、サンゴや魚にもおすすめです。ブラインシュリンプ(冷凍)
冷凍され小分けにされたブラインシュリンプの幼生。卵から発生・分離させる手間も省ける上に、ビタミンや不飽和脂肪酸(DHA、EPA)が配合されているため栄養価も抜群!(塩抜き処理済み)
キョーリン
ブラインシュリンプ(卵)
海水に入れて24時間で孵化するプランクトン「アルテミア」の卵です。こちらはクラゲだけでなく、稚魚や小型生物にも最適です。ブラインシュリンプエッグ(殻無し)
上記「ブラインシュリンプ」の卵自体を餌に加工した商品。栄養価は抜群。照明
「サカサクラゲ」、「タコクラゲ」、「カラージェリーフィッシュ」は体内に褐虫藻と言う藻類を共生させているため、光合成をします。もちろんそのためには「光」が必要不可欠。なるべく光量の強いライトを付けてあげましょう。エーハイム LEDライト
有名メーカー「エーハイム」が発売している小型照明。小型ながらもなかなかの照度です。ブルーのみのタイプや、ホワイトが混ざっているものなどもあります。クリスタルエリート20(マリンブルー)
照度の高いLED照明。口金E26のクリップライト等に取り付けて下さい。ヒーター
サカサクラゲやタコクラゲ、カラージェリーフィッシュなど、クラゲの種類によってはヒーターが必要になります(ミズクラゲは低水温に強いため不要)。ヒーターは主に、「サーモスタット内蔵タイプ」と「サーモスタットに接続が必要なタイプ」の2種類が存在します。 「サーモスタット内蔵タイプ」のヒーターは値段が低めですが、本体が壊れるとサーモスタットごと交換しなければいけません。一方の「サーモスタットに接続が必要なタイプ」のヒーターは、お値段こそややお高めですが、もし交換が必要になったとしても多くの場合ヒーターのみを買い換えれば済みます。長い目で考えると、「サーモスタットに接続が必要なタイプ」のヒーターのほうが安上がりになるかもしれません。しかし、よりコードが少なく水槽回りがスッキリとするのは「サーモスタット内蔵タイプ」のヒーターです。ただこちらは自分で温度設定ができませんのでご注意を。オートヒーター
水温を自動で調整してくれるオートヒーター。サーモスタットが内蔵されているため、これ単体で使用することができます。商品ごとに設定水温が異なるため注意して下さい。オートヒーター(水温調整可能)
水温調整が可能なサーモスタット一体型ヒーター。これ単体で使用することができますが、水温を調整するダイアルとヒーターは切り離せないため、こちらも故障した際は総換えしなければなりません。あると便利な飼育関連商品
超便利なおそうじグッズや水換えグッズ。クラゲを長生きさせる商品も...!?
クラゲは意外にも、魚以上にたくさんの餌を必要とします。それはすなわち、水槽や飼育水の汚れる原因にも繋がるわけですが...なるべく状態良く長期間飼育を行いたいのであれば仕方がありません。そこでここからは、そんな汚れやすいクラゲ飼育水槽の掃除に便利なグッズや、クラゲを長生きさせるマル秘グッズをご紹介していきます。- メラミンスポンジ
- 水換え用道具
- ミズクラゲ長期飼育用品
メラミンスポンジ
ガラス面を優しく撫でるようにこするだけで汚れが綺麗に取れます。多くの餌を必要とするクラゲが入っている水槽というのはどうしても水中の養分が多くなってしまうため、コケなどが生えやすくなります。それに加え、タコクラゲやサカサクラゲ、カラージェリーなどの、光量の強い照明を使用している水槽では特にコケの発育が促進されてしまいます。日々のメンテナンスには、この「メラミンスポンジ」がうってつけです。下のものは便利な柄付きタイプとなっています。水換え用道具
水質悪化に敏感なクラゲを飼育する上で、「換水」は必要不可欠です。ろ過槽の付いていない水槽で飼育するのであれば基本毎日、ろ過槽が付いていたとしても、最低で一カ月に一度は「換水」をすることが望ましいです。そんな時に役立つのがこちらの道具たちです。手動式ポンプ
手動式のポンプ。お値段もお手軽で、扱いやすいアイテムです。電動式ポンプ
電動式のポンプ。コンセントに繋ぐだけで水を吸い上げる便利品。ミズクラゲ長期飼育用品
残念なことに、クラゲの寿命はとても短いものです。およそ半年~一年ほどだと言われています。そこでこちらでは、そんな大切なクラゲ達と少しでも長く暮らせるマル秘グッズをご紹介します。 ずばりそれは、「水槽用クーラー」です。早い話、水温を20℃程度まで下げることでクラゲの代謝を遅くし、その命を長らえさせることが出来るのです。ただしこれは、先ほどご紹介したクラゲの中でも、「ミズクラゲ」にのみ使用できます。他の種類のものは低水温に適応できないため、ご使用は自己責任にてお願いします。
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